こんにちは、龍です
今日も高橋ダンさんの動画をヒントに投資銘柄の分析や、自分なりの戦略を共有したいと思います
個人的な備忘録と共に、ダンさん自身の取ったポジション、利確、損切りをしたポジションを整理する意味でも書き留めていきます
5月5日の動画
①商船三井 決算発表
今回の銘柄分析の動画は商船三井で
日本郵船株を筆頭にここ数ヶ月は海運株が大変な好調でした
商船三井もその好調をキープしさらなる飛躍が期待できるのか
ダンさんが分析していますので見てみましょう
決算内容
今回(2021年3月期)の決算結果 端的に言えば非常に良かったです
ここ数ヶ月の株価の好調さが窺い知れる内容です
さらに配当を増やす事も発表され、株価を押し上げるに足る内容でした
しかしながら、今後の株価を見通す上で来年の見通しが減益予想(前期比25%減益)であった事が嫌気され、それが理由として夏場以降の運賃軟化を予想しています
ここで海運株との株価連動性が高い「バルチック海運指数」を分析の材料としてダンさんは挙げられています
バルチック海運指数とはなんなのか調べてみましょう
バルチック海運指数とは
(すでにご存知の方は読み飛ばしてください)
バルチック海運指数(Baltic Dry Index:BDI)はロンドンにあるバルチック海運取引所という取引所が、海運会社等からその時その時のドライバルク(鉄鉱石など)運賃を聞き取り、指数として算出したものです
これは1985年1月4日の指数を1000とし、毎営業日のロンドン時間13時に発表されます
この指数は聞き取り調査による運賃の変化と連動していますので、経済活動状況の指標とも言える指数です
当然ながら海運株の株価はこのBDIと相関して動く傾向があります
またBDIはドライバルクの運賃なので、鉄鉱石などのコモディティ価格と連動する傾向にあります
BDIのチャートを上記に示します
ダンさんは直近でBDIが非常に危険と見ています
上記は週足ですが、日足レベルではRSIが90に達し、短期的に過剰評価と見ています
日足レベルでは過去RSIが概ね90に達すると売り叩かれる値動きを見せてきましたので、現在の価格状況は危険な水準とダンさんは見ています
銘柄分析
ダンさんのテクニカル分析では、以下の条件よりエントリーしないと判断しています
- BDIとの相関性:現在過剰評価
- 空売り比率:大変低く、モメンタムが出るとかなり下げる可能性
ダンさんは現在商船三井はBDIとの相関性が非常に高く、BDIがすでに過剰評価となっているので静観としています
また、ファンダメンタルズ分析では以下の如くです
- 海運業の利益率(毎年0%前後)
- 決算発表での来季見通し
- 夏以降の運賃軟化懸念
ビジネルモデルとして大変クラシカルである為、どの海運企業も営業利益率がほぼ0の状況
業界平均がどうあれ利益率の低い企業に投資に値するかどうか疑問を持つとのことです
さらに、社長自身のコメントが嫌気された事も懸念点です
この状況は商船三井だけでなく他の日本郵船なども同様であり業界として難しいかもしれないと分析しています
この動画の結論
★長期投資では静観
ダンさん個人として営業利益率が高い業界・銘柄に投資すべきと考えているので、海運株への投資はしないと結論づけています
ただ、前述の通りBDIはコモディティ価格と連動するので、長期ではまだピークに達していないBDI指数は期待できるかもしれない
実際コモディティサイクルは始まったばかりです
ただダンさん的には、このコモディティサイクルであえて海運株を選ばなくても他に良い株・業界があるのでそちらを見たい
あまりおすすめは出来ないとのことでした
★短期投資ではどうか
短期投資でも買うべきではない
じゃあショートはすべきかというと、ショートも静観です
理由は、他の海運株の決算が出ていない事とBDIが下がっているわけではないので、動きが確認できるまでは静観です
長期戦略:Do Nothing
短期戦略:Do nothing
りゅうやんの分析
私なりの分析は以下の通りです
こちらは商船三井の週足チャートです
恥ずかしながら私はこのBDIという指数を知らなかった為大変勉強になりました
実際チャートを見ればBDIと相関していることが一目瞭然です
ただもし今後もBDIに連動するとすれば、2003年から2008年までの株価と同じような値動きをする可能性もあります
そうなると、わずかに値を切り下げながら構築している水色下降チャネルラインの中値を突破したばかりですので、長期ではエントリーしても良いかなと判断しました
前回の暴騰時は今の価格からピーク時で約4倍にもなっていますので、最小単位でエントリーすることは良いアイデアでは無いでしょうか
もちろん、直近は高騰していますので十分な注意が必要です
短期ではどうでしょうか
確かに直近は価格を思いっきり上げてきていますがよく見るとまだMACDはクロスしたばかり、そしてRSIもそこまで高く無いことがわかります
チャネルラインの中値を3度目の正直で突破したばかりなので、ここでエントリーしても問題ないのでは無いでしょうか
もし万全を記すのであれば、サポレジ転換の確認も含めて、一旦中値のラインまで落ちてくることを見たいとも思います
いずれにしてもこの銘柄は短期で利益を出すというよりも、このコモディティサイクルの波に乗ることが重要ポイントと捉えますので、短期で利益をあげるというよりは今のポイントから入って2003年〜2008年の再来を期待します
私は長期投資(4年くらいのスパン)で最小単位でのエントリーの方針です
※投資の最終判断はご自身でお願いします
②「Sell in May」は本当?
この動画は有名な格言「Sell in May」が本当なのか、直近のチャートで検証し、このような格言からどうアクションすべきかを説明しています
「Sell in May」とは?
(すでにご存知の方は読み飛ばしてください)
「Sell in May」はウォール街における古い格言です
海外では7月から8月にかけて長期の夏休みを取ることが多くのビジネスマンのスケジュールとなっていますので、
この時期の商いが薄れる→パフォーマンスが落ちる
実際統計的にも夏のパフォーマンスは悪いようです
こういった流れがあるので、保有している株は5月に売ってしっかりと夏休みを取り、そして9月に買い直すべきだという格言です
実際の分析
実際S&P500種指数のチャートを確認しながら見てみましょう
ダンさんのテクニカル分析というかチャート確認は以下の通りです
もちろん1975年からの長期での統計では確かに8月9月のパフォーマンスは不調です
しかし、ダンさんは以下の通り警鐘を鳴らしています
世界中で起こった出来事(リーマンショックやヨーロッパ危機、そしてバブル崩壊等)も含まれているので、
それが起こった月は一部のイベントに平均値が引っ張られているのでは無いかと分析しています
そして、実際の統計では上記イベントを加味しても5月6月のパフォーマンスは良かったです
「Sell in May」ではなく、「Sell in July」がだ正しい格言では無いか
この動画の結論
では実際この格言からどうアクションすべきか
こういった統計はもっと深く見るべきであり、
浅く、ただ事象だけを捉えて7月に売って9月に買う これは不正解です
例えば、今年のパターンをみても1月、2月は強かったが3月は横ばいであり、ダンさんが示された統計データとは違う動きでした
また大統領選挙があるかないかでも全然動きが変わってきます
4年に一度のイベントが11月に控えていると9月10月のボラティリティが大きくなるので参考になるのかどうかは全くわかりません
これを全部一緒に統計立ててしまうのは危険です
JPモルガンのアナリスト Marko Kolanovic氏がコメントされていて、
「今後はバリュー株やインフレ関連の株は上がり続けるだろう」との事でした
ダンさんもインフレが続くと分析しており、インフレに強い観光株・物流株・鉱山株・商社株・エネルギー株などに投資を続けるべきと捉えています
統計で簡単に片付けるのではなく、個別で見ていかなくてはならないという事でしょう
日本人は統計が好きですが、やはりそれだけでは株式市場は勝ち抜けない、リテラシーを積み上げなければならないという事でしょう
「Sell in May」という格言は尊重しながらも、それをもとに分析していく必要がありますね
もしどうしても不安ならヘッジを提案していますが、株価の上昇が見込まれる中でヘッジをするのはおすすめはしない様です
★長期投資では引き続き買い続ける
インフレに強い観光株・物流株・鉱山株・商社株・エネルギー株などに投資を続けるべき
★短期投資ではどうか
ヘッジはお勧めできないがどうしても不安なら
まとめ
本日のダンさん動画のまとめは以上です
今回は格言の検証でしたので私の分析はありません
現時点でダンさんのポジション(4月30日をスタートとしています)
短期投資:(ETF)IWM
(FX)EURUSD・AUDUSD・GBPUSDのショート
(暗号資産)DASH・OMG・ZEC・CHZ・XTZ・ATOM ロング
ETH ショート
(株)三井物産
長期投資:(暗号資産)BTC
(貴金属)金・銀・プラチナ
(株)ANA
短期投資:三井物産
長期投資:(暗号資産)BTC・LTC
(貴金属) 金・銀・プラチナ
(株)三井物産・日本製鉄・ANA・商船三井
※AAPLは200週移動平均線タッチまで待機
この記事が参考になれば幸いです
ではまた